ー蓮の花は泥の中で咲くー
澄んだ清水の中でなく、
蓮の花は栄養も何もかもたっぷり詰まった泥の中で美しい花を咲かせます。
私たちも同じ。
どれほどの困難な人生の地獄の中でも、
自らが光となって泥を本物の栄養に転換して、成長し、花を咲かせてゆくんです。
東京大空襲の焼け野原で生き抜いた私の父からも、毎日、教わったことです。
人間の生きる力。
父の口癖も「やるんならとことんまでやれ」「お前は幸せだ。食べ物があって食べられるんだから」
私は今日、あったかい布団で寝られて、美味しく食事もいただけて、ましてやピアノがあってそれを弾くことができる。
どれほど幸せなことかと思う。
ハーモニカも歌もボーイソプラノでとても上手だった父。
暗算も日本一、そろばんは日本で2番。
(都知事からの賞状がありました)
焼け野原の何もない東京で、来るのは米軍の兵隊たち。そこで歌って、お前は上手いな、と言われて食べ物をもらって。
いつもお腹がすいていて、どうやって生きてきたかわからないが、俺達は親がいたからまだましだった、と。
泣きながら酔っ払って、本当の命の話しを毎晩のように語る父。
そして、
「お前なんか甘いんだ。生きるってのは命がけなんだ」
と自分の全てを教えてくる父でした。
だから私はどんな困難でも幸せ。
いつだってそうやって生きてきた気がする。
本当に酷い人でもあったけれど、
お父さんありがとう。
財産=生きる精神力をくれてありがとう。
今日はそんなことを皆さんに伝えたいなと思いました。
みんなのお陰で今生きている。
一緒にがんばりましょう。