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2024年2月24日

ー驚きと喜びー


昨晩は声を出していただいて、飛び上がる驚き、そして嬉しさが私の中を駆け抜け、思わず2フレーズ目で音楽をとめて、お話しする場面があった。


それは80代の札幌(まほろばコーラスから)の生徒さんの声。

彼女は音程も声も、確かに皆さんと歌っていてもいつも全く違うもの、どれだけ様々な方法で個別に正確な音を教えても正しい音程でどのフレーズも!歌えなかった。


ご自分でも、「先生、私皆さんにご迷惑おかけしてやっていてもいいのだろうか」と毎回のようにおっしゃっていたけれど、確かに音楽にならないほどの立派なお声でご自分で曲の途中もわざわざ声も出さなかったりする位、10年以上、そういう姿を私も見てきて、私は「いいのよ。あなたの存在が素晴らしいから一緒に歌ってね」と言うと「先生がそうおっしゃるなら私やります」とにっこりされていました。


それが、昨晩4ヶ月ぶりにお会いして、一緒に歌い始めた時、驚いてしまった!

ひとつの狂いもなく美しい声でソプラノのパートを朗々と歌われていたのだ。


だから私は音楽をとめて、

「〇〇さん、ちゃんと音も合っていて素敵な声で歌われていて。私は嬉しい」と言い、

前から彼女の歌とも毎回一緒に歌ってきた方も、深くうなづいて!


深すぎる感動でした。


10年以上かかったけれど、中身も外も本当にこの2年程で急速成長されて(お尻をそうとう叩かせていただいて(誤解ないように!本当のお尻じゃないですよ(笑))ご本人が這い上がって古い自分をかなぐり捨て、そして素晴らしい出会いもあり、また奮起されての結果だった。


私は嬉しかった。


輝きを放たれている彼女の美しい姿が、

年齢など関係のない本当の底力が廻転しだした瞬間を見られたこと。


「私もがんばる」と彼女はおっしゃった。


やる気のある方を私は教えています。


いい札幌のお時間いただいてます。






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