2025年7月19日
- 愛子 松本
- 7月19日
- 読了時間: 2分
〜短気は損気〜
昔
岩手の祖父(母の父親)が家に来ると
時間がゆったり流れて心が豊かになる瞬間があったのを思い出す。
慌てたこまねずみは早くいってしまうし
行動しないこまねずみも動けず同様に。
祖父は道(どう)のつくものは全て有段者で
特に柔道が凄かったし
美術も油絵も最後まで教え
教育勅語の前から学校教育に取り組み
小学校校長も納めて
日清での兵隊も津波も経験してきた人格者だった。
私はその祖父と何年も文通をして
教育含め人生を教わり
呼吸と精神と道の世界を
祖父の在り方で学んだ。
私たちの時代は(あれば)年配者から教わることができた時代だったと思う。
そういう祖父は、いつも来ると私の母に、
「◯子、掃除も何もやることがいっぱいでやってるのは偉い、けれど、少し手を休めて話しを聞きにここに座りなさい」とたしなめていました。
自分を失ったこまねずみの様に床ぶきやら何やらこすり上げて動きまわるヒステリーの母は、祖父のことも「おじいちゃんは旅行でお客さんで来てるから(掃除もやらなくていいし呑気だ)」と責める始末。
私はせっかく来てくれているのにお客さんに対して嫌な思いさせて、、と心苦しい中、
下手に口出しすると殴られるので
ひたすら、祖父の話しをこたつで聞いていました。
こんなに為になる話しを母はどうして聞けないのかな。
(母は祖父の話しが苦手で座ってられない、と居なくなると言ってました)
心を育てることの重要性は
人生の勝者につながることを
祖父は教えてくれていたと思います。
だからね
一期一会が大事なの。
自分の足を使って自分の時間もエネルギーも使って(自己投資)学び受け取り、上手くいったりいかなかったり、取り組む積み重ねが人生を豊かにする。
そういう祖父が医療ミスで命を終わらせた時、
私は心底悲しかったけれど、
私の中にしっかり息づく祖父からの財産は
その後の私に大きく影響していったこと。
私のイーハトーブはここにあり。
祖父からも短気は損気であることも教わった気がします。



